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【セラピー後記】神様になれなかった龍の子

ある依頼者○さまのお話です。


初めてご依頼を受けたとき彼女に多少霊感があり、
龍が居ることに気づいたのですが
「水晶さんみたいな仕事がしたい」とおっしゃるわりに
言葉使いはじめ人としての常識が
なっておらず、まず其処から改善しましょうと
龍などのことは伏せて置きました。


ところが、私のヒーリングを受けたり体験を聞いているうちに
興味が先にたってしまったようで
”人としての勉強”に飽きてしまい
他の霊能者さんやチャネリングスクールなど
渡り歩くようになったと思ったら、ある日突然電話がかかってきて


「私、透視ができるようになったよ」と
いきなり私の服装を言い当て
「人間力だなんだって、今までアンタにムダな時間と金使っちゃったよ」と
散々文句を言われました^^;

透視能力を得て自信を持った彼女は占い関係の職場に
面接を受けにいったのですが懸念していたとおり
ことごとく落とされ何故か私に愚痴を言ってきたので
「前から注意してたけど」と
言葉遣いや常識のことについて触れ、諭しました。

 

すると彼女は
「水晶さん、私に嫉妬して邪魔してるでしょう!」
などと言い出し最後には
「お説教はもう結構!今後一切連絡しないでください!」
と一方的に電話を切られました。

いや、私から連絡したことないから(笑)


観た目などの当てものが出来てもそれだけなんですよね。

依頼者さまの悩みを解決するでもなく

良いアドバイスが出来るでもなく。

 

霊能力を持って生まれても

活かす力(人間力)がないときちんとした

霊視も出来ないし、良いアドバイスも出来ないと思います。

 


そんなある日、ちいさな銀色の龍が
「ここに居させて」とひょっこりやってきたので

「うん、いいよ」とあっさりOKを出すと
その子は嬉しそうに右の腰あたりにしがみついてきました。


それから安心して眠ってしまったその子を撫でながら
意識を合わせてみると
それは○さんのところに居た龍でした。


視えて来たのは人間の男の子。

7歳くらいかな。
高級な着物を着ています。


村の人たちが集まる中
おばあさんがその子に話しています。

「お前は神様になるんじゃよ」


勇気に満ちた澄んだ眼をしたその男の子は
口を真一文字に結び「うん!」と
大きくうなづくと人柱となり、荒れ狂う川に
消えていきました・・・

 

次の日からその龍の子は毎日のように
「おらは神様になれるか?」と
私や私の龍にワクワクした様子で尋ねていました。


「いっぱい勉強しないと神様にはなれないと思うよ」
と言うと
「わかった!たくさん勉強してえらい神様になる!」
と元気に答えており、ほほえましかったです。

 

ところが暫くして
長老さんが(私のとこに居る龍で一番年寄り(?)
女の神様と一緒に

「その子は○さんに返しなさい」と言ってきたのです。


「本人帰りたくないって言ってるけど」
と龍の子と一緒に抵抗したのですが
人間の、私ごときが入り込めない”理”や
因縁などのことを聞かされました。

能力は人それぞれ。
属性などもわからずに霊感だけを強めてしまったり
回路を開いてしまったら邪なモノに利用されたり
龍などの精霊を持っている場合
それ共々暴走し”化け物”になってしまうようです。

今までそういう方を何人か見てきています。

邪なものたちはわかりやすい力を人間に与えます。

○さんの透視能力もその1つです。

わかりやすいパフォーマンスをして、憑いた人間を慢心させ

​最終的に堕落させるのです。


邪なものに憑かれているのに気づかず

神の力を得たと過信して傲慢になってしまった
○さんの元に帰れば自分がどうなるか
龍の子もわかっているようでした。


それでも帰さなくてはいけない・・・・

残酷すぎます。

 

私は泣きながら銀色の龍の子を○さんの元に送りました。


「神様に・・・なりたかったな」と言う言葉が
今でも離れません。

 


○さんが自分の過ちに気づき、
謙虚に人としての知識などを学びなおすことを期待していたのですが
やはりそれは叶いませんでした。

○さんのその後のことについては

​プライバシーがあるのでここでは記しません。


色々な次元の存在と接しているということは
不思議で楽しいだけではないのです。
普通に生きていれば知らなくていいような恐ろしいこと、
悲しく切ないこともたくさん経験します。

 

私が、煙たがられても
ハッキリ厳しく指摘させていただいたりするのは
人ごときが変えることの出来ない宇宙の”理”があることを知り、
手を出してはいけない領域があるということを理解し
視える限りを伝えなくてはいけないと自覚しだしたからです。


嫌われたくなくて
良い事しか言わないようであれば
責任を持って人さまの人生に関わることは出来ないし
それはホントの愛ではないのだと思います。

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